【相見積もりで比較】着物の高価買取ランキング!プロおすすめTOP7

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亡くなった母が大切にしてた着物!捨てるのも気が引ける。少しでもお金になるのなら売りたいな。着物をどこに売却しようか迷っていませんか?

どうせ売るなら少しでも高く売れる所が良いな。結局どこがいいの?

そう悩んでいませんか?私は各業者に着物を相見積もりし高価買取順にランキングにしてみました。

こんな悩みを解決

・他社比較
・プロおすすめ着物買取業者7選
・着物を高く売るコツ
・着物売るときの注意点
・信頼できる業者の見極め方

この記事書いた人
鑑定士

レビューオタク シン
これまでブランド品の査定を2万点以上!貴金属やジュエリー買取り金額は2億円以上!着物・カメラ・フィギュアなど10万点以上査定!出張買取の経験3000件以上!その経験を活かし、30社以上の買取業者に商品を査定してもらい買取業者のレビューをしています。おすすめの高額買取業者なども惜しみなく公開しています!またルイヴィトンの真贋方法や人気商品のご紹介もしています。 

目次

結論!相見積もりした結果、グッドディールがダントツ高い!

着物買取で有名な、バイセルや福ちゃんよりダントツ買取が高かったのはグッドディールでした。私自身も着物査定をできますが、グッドディールは相場より高く買い取ってくれます!私は日本のあらゆる着物買取業者を知っていますが、グッドディールほど高く買い取ってくれる所はないと断言できます。プロの私も自信を持ってグッドディールをおすすめします。

画像出典:グッドディール

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体験談!グッドディールの買取が高いか?プロが検証

相見積もりで検証!着物高価買取7社比較表

鑑定士

同じ着物、7社に査定に出してみました。
訪問着6枚
小紋2枚
紬2枚
帯4枚
計14枚

着物買取業者!比較表

鑑定士

実際に査定に出し、着物10枚と帯4枚の買取が高い順にランキングにしました。

スクロールできます
業者名査定額公式サイトレビュー記事おすすめ度

グッドディール
21,000円無料査定こちら
5

バイセル
7,000円無料査定こちら
4.5

コメ兵
2,000円無料査定こちら
4

なんぼや
2,000円無料査定こちら
4

エコリング
1,000円無料査定こちら
3

福ちゃん
1,000円無料査定こちら
3

リファスタ
100円無料査定こちら
2
鑑定士

私も着物査定をしていますが、ここまで金額を出せるグッドディールはすごすぎます!

「相見積もりで検証」着物・高価買取ランキングTOP7

鑑定士

大島紬2枚
訪問着8枚
帯4枚
を査定出し、検証しました。

1位グッドディール 21,000円 

画像出典:グッドディール
店舗名
グッドディール
買取方法宅配買取
出張買取
手数料・送料無料
・査定料無料
・返送料無料
・出張買取無料
店舗数1店舗(天王洲アイル店)
出張買取エリア一部地域のみ
買取ジャンルブランド品・洋服・貴金属・ジュエリー・カメラ・着物・毛皮・時計・骨董品・金券・切手・古銭
プロおすすめ度
5

グッドディールのメリット・デメリット

鑑定士

私がグッドディールの宅配買取を利用して感じたメリットデメリット

メリット
・査定だけでもクオカードが貰える
・着物の買取が高い
・貴金属の買取が高い
・ブランドジュエリーの買取が高い
・カメラの買取が高い
・ノンブランドも買い取ってくれる
・宅配キットが無料(段ボール)
・キャンセル時送料無料
・メールのみのやりとりで楽

デメリット
・ブランド洋服の買取が安い
・ミドルブランドの買取が安い
・スニーカー買取が安い

グッドディールの口コミ・評判

34歳男性

5

宅配買取を利用しました。遺品整理で着物がたくさんあり他社より数倍高く買い取ってくれて大・大満足です。
                                                               

29歳女性

5

グッドディールさんで母の着物や貴金属やノンブランドの服を売却しました。想像以上の値段がつきました。口コミ評判通りでした♪

グッドディールおすすめポイント

グッドディールは着物はもちらん、貴金属・カメラなどもお買取り対象で他社より買取が高いです。宅配買取では、申し込みから振り込みまで自宅にいながらすべて完結! 無料の宅配キットを利用して簡単に発送でき、送料や査定料も無料です。金額に納得いかない場合の返送料も一切かかりません。コストをかけずに不用品を売却できるのおすすめです。

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2位バイセル 7,000円

画像出典:バイセル
店舗名
バイセル
買取方法・宅配買取
・出張買取
・店頭買取
手数料・送料無料
・査定料無料
・返送料自己負担
・出張費用無料
店舗数192店舗
出張買取エリア全国
買取ジャンル着物・金券・貴金属・ジュエリー・ブランド品・毛皮・ゴルフ用品・家電・カメラ・レコード・食器・楽器・時計・洋服・お酒
プロおすすめ度
4.5

バイセルのメリット・デメリット

鑑定士

私がバイセルの宅配買取を利用して感じたメリットデメリット

メリット
・着物の買取は高い
・貴金属の買取が高い
・ブランドバッグの買取が高い
・ブランドジュエリーの買取が高い
・ハイブランド服の買取が高い
・時計の買取が高い
・宅配キットが無料(段ボール)
・買取の品物が幅広い


デメリット
・ミドルブランドの買取は安い
・スニーカーの買取は安い
・ノンブランド服・バッグに値段は付かない
・申し込みが少し面倒
・キャンセル時、返送料自己負担

バイセルの口コミ・評判

62歳女性

4

着物をバイセルさんに売却しました。他の買取業者と比べて1万円以上も高く評価してくれました。まだ手元に着物やブランド品がいくつかあるので次回もぜひ利用してみたいと思います。

64歳女性

5

着物とカメラを宅配買取で売却しました。予想以上の査定額に驚きました。振込も即日されて親切な対応で助かりました。

70歳男性

4

シャネルのバッグと着物を売却しました。相場がわからないので3社を比較してみたところ、バイセルさんが一番高い買取でした♪

バイセルおすすめする人

バイセルは着物、古銭、金券の買取の評判が良いのが特徴ですが、ブランド品の買取が高く評判です。実際私も査定に出した所、ヴィトンのバッグ・貴金属・時計の買取は相場以上の買取価格でした。

バイセル!抽選で買取額5倍UP

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3位コメ兵 2,000円

画像出典:コメ兵
店舗名
コメ兵
買取方法・宅配買取
・出張買取
・店頭買取
手数料・送料無料
・査定料無料
・返送料無料
・出張費用無料
店舗数133店舗
出張買取エリア関東 岐阜 愛知 三重 京都 大阪 兵庫のみ
買取ジャンル着物・ブランド洋服・ブランド品・貴金属・時計・楽器・カメラ
プロおすすめ度
4

コメ兵のメリット・デメリット

鑑定士

私がコメ兵の宅配買取を利用して感じたメリットデメリット

メリット
・貴金属・宝石の買取が高い
・ブランド服の買取が高い
・宅配キットが無料(段ボール)
・キャンセル料・返品が無料
・メールだけで完結できる。
・楽天ポイントが付く

デメリット
・ブランドバッグの査定金額が相場より低い
・着物の買取が安い
・カメラの買取が安い


コメ兵の口コミ・評判

44歳女性

5

遺品整理で着物とリングやネックレスを売りました。予想以上の高値でびっくりしました。

40歳男性

5

母親のアクセサリーや貴金属を3社比較しました。コメ兵が他の業者に比べて圧倒的に高額な査定額を出してくれました。買取業者によってここまで金額が違うんですね。

61歳女性

4

評判が良かったため、私の着物をコメ兵さんに依頼しました。他の業者と比較して、なんと3倍もの価格を提示していただきました。

プロおすすめの理由

コメ兵は70年以上の歴史を持っており、特に貴金属の買取に強みを持っています。多くの買取業者が金の買取手数料として20%から25%を徴収するのに対し、コメ兵では手数料が約7%に設定されており、着物の買取も評判も良く、多くのユーザーが着物を売却しています。

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3位なんぼや 2,000円

画像出典:なんぼや
店舗名
なんぼや
買取方法・宅配買取
・出張買取
・店頭買取
手数料・送料無料
・査定料無料
・返送料無料
・出張費用無料
店舗数121店舗
出張買取エリア全国
買取ジャンル着物・ブランド品・ブランドアパレル・時計・貴金属・カメラ・骨董品・切手・ゴルフ用品
プロおすすめ度
4

なんぼやのメリット・デメリット

鑑定士

私がなんぼやの宅配買取を利用して感じたメリットデメリット

メリット
・ブランド品ブランド服の買取が高い
・貴金属の買取が高い
・査定金額が出るのが早い
・手続きが簡単
・宅配キットが無料(段ボール)
・キャンセル時送料無料
・メールだけで完結できる

デメリット
・着物の買取が安い
・カメラの買取が安い
・スニーカーの買取が安い

なんぼやの口コミ・評判

37歳女性

5

母の着物10枚帯5枚を予想以上の高値で買い取ってもらい、とても大満足です。

62歳女性

4

着物や時計を査定に出しました。ある程度の市場価格を把握しておりましたが、提示された金額が予想より高く良かったです。

59歳男性

5

着物を買い取ってもらいました。期待していませんでしたが値段がついて良かったです。なんぼやを選んで正解だったと感じています。

なんぼや!買取成立で今なら5000円上乗せ!

なんぼやおすすめする人

なんぼやは、着物の買取も積極的に行っており、意外と高値で買い取ってくれます。またハイブランドはもちろんミドルブランドの買取において評判が良く高評価を得ています。

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4位エコリング 1,000円

画像出典:エコリング
店舗名
エコリング 
買取方法・宅配買取
・出張買取
・店頭買取
手数料・送料無料
・査定料無料
・返送料無料
・出張費用無料
店舗数250店舗以上
出張買取エリア全国(一部除外)
買取ジャンルブランド品・貴金属・着物・ノンブランド服・靴・香水・時計・毛皮・アクセサリー・ジュエリー・美容家電・カメラ・楽器
プロおすすめ度
3

エコリングのメリット・デメリット

鑑定士

私がエコリングの宅配買取を利用して感じたメリットデメリット

メリット
・ブランドバッグの買取は高い
・時計の買取は高い
・ブランドジュエリーの買取は高い
・洋服の買取は高い
・メールだけで完結できる
・宅配キットが無料(段ボール)
・キャンセル時送料無料
・家から一歩も出なくてよい
・買取の幅が広い


デメリット
・ブランドか貴金属の2択
・着物の買取が安い
・スニーカーの買取が安い
・段ボール1個までしか査定してもらえない

エコリングの口コミ・評判

57歳女性

4

若い頃購入したたジュエリーやカメラ、着物をエコリングさんに査定してもらいました。予想以上の高値で買い取っていただけて、大変満足しています。

44歳男性

5

遺品整理の際に着物20枚とアクセサリーが見つかり、なんぼやの宅配買取を利用しました。一点一点しっかりとした評価が付けられ大満足です。

62歳女性

5

他社を比較した結果、エコリングさんが最も高い金額を提示していただき、非常に満足しています。

エコリングおすすめする人

エコリングは業界一幅広い品物を取り扱う買取専門店として知られています。着物も取り扱っておりしっかり査定してくれます。※エコリングは着物のみの宅配買取は行っていません。ブランド品か貴金属が必須です。

着物のみ☓
ブランドバッグ+着物OK
貴金属+着物OK
ブランド時計+着物OK

\他社で買取不可と言われたもの買取ります /

4位福ちゃん 1,000円

画像出典:福ちゃん
買取方法・宅配買取
・出張買取
・店頭買取
手数料・送料無料
・査定料無料
・返送料自己負担
・出張費用無料
店舗数12店舗
買取品目着物・ブランド品・ブランドアパレル・ブランド小物・時計・貴金属・宝石・毛皮・骨董品・カメラ・お酒・楽器・切手・食器など
出張買取エリア全国
おすすめ度
2

リファスタのメリット・デメリット

鑑定士

私がリファスタの宅配買取を利用して感じたメリットデメリット

メリット
・貴金属の買取は圧倒的に高い
・返品返金無料
・集荷~査定が速い
・メールのやり取りだけなので気持ちが楽
・家にいるだけだから楽
・宅配キットが無料(段ボール)

デメリット
・池袋1店舗しかない
・知名度が低い
・着物は安い

リファスタの口コミ・評判

44歳女性

5

YouTubeをみてリファスタに着や貴金属を売ることにしました。結果的に、他の業者よりも高額で貴金属を買い取ってもらえました。着物はほぼ値段つきませんでしたが。。

41歳男性

5

初めて宅配買取を使ってみました。複数の業者を比較したところ、一番高い金額でした。

60歳女性

5

口コミが良くリファスタを利用しました。ブランドとネックレスやリングを含む10点くらいお願いしました。査定金額は想像以上で大満足です♪

リファスタおすすめする人

リファスタに着物を査定してもらった結果、残念ながら10枚で100円レベルでした。。しかしブランド・時計・貴金属は他社より高額の金額が付きました。着物を売る際は金額ではなく処分目的で利用する事をおすすめします。また私個人の意見として着物は他社で売却し、貴金属の買取はリファスタがダントツおすすめです!

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プロおすすめ!着物買取業者2選

鑑定士

着物業界に携わっている私がおすすめする業者はグッドディールバイセルです。

宅配買取ならグッドディールおすすめ

画像出典:グッドディール
グッドディールおすすめする理由

グッドディールは買取相場10,000円前後の着物を21,000円もつけてくれました。ここまで高く付けてくれる業者は他にないと私は自信を持って言えます。グッドディールは東京に1店舗しかないので出張買取には限界があります。なので宅配買取なら全国どこからでも利用できるのでおすすめします!

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プロがグッドディールの買取が高いか?検証してみた

出張買取ならバイセルがおすすめ

画像出典:バイセル
バイセルおすすめする理由

バイセルは全国どこでも出張買取が可能です。さらに着物買取も相場で買い取ってくれます!また買取ジャンルも幅広く、遺品整理や引っ越しなどしたい方には、買取ジャンルが幅広いバイセルをおすすめします。

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プロがバイセルの買取が高いか?検証してみた

プロが教える着物が高額になりやすい5つの条件

鑑定士

査定する時に見るポイントがあり、着物が高額になりやすい5つの条件をご紹介します。

着物が高額になる条件

・丈が160㎝以上
・証紙付き(紬)
・訪問着+人気作家
・人気柄
・人気刺繍

丈が160㎝以上

着物丈が160㎝以上長いと高く売れる理由は、さまざまな体型や背丈の人にも対応しやすいためです。丈が短い着物は、身長が高い人やサイズ調整が必要な場合に対応できず、需要が狭まります。

一方、丈が長い着物は購入者が自分の体型に合わせてお直しできるため、より多くの人に選ばれやすく、中古市場でも価値が高まります。また、リメイクやアレンジ用途にも使いやすいので、長い着物ほど買取価格が高くなりやすいのです。

証紙付き(紬)

証紙があると着物や帯が高く売れる理由は、証紙がその品物の産地や品質、作り手、技術などを証明してくれるためです。証紙には、例えば「西陣織」「大島紬」などの産地名や、伝統工芸品であることを示す印が記載されています。これにより、買い手は本物の価値ある品であると安心して購入できます。

また、証紙があることで偽物や不明瞭なものと区別できるため、相場より高値で取引されやすくなります。そのため、証紙付きの着物や帯は市場で信頼性が高く、高価で取引されるのです。

人気作家or人気メーカー

人気作家や人気メーカーの着物や帯が高く売れる理由は、まずそのブランドや作家の技術やデザインに対する高い評価や信頼があります。

希少性や独自性、伝統的な技法が評価されるため、コレクターや着物愛好家からの需要が高まります。また、限定品や人気柄などはさらに価値が上がりやすいです。これらの要素が揃うことで一般的な着物や帯よりも高値で取引されることが多いのです。

人気柄

人気柄の着物や帯が高く売れる理由は、需要と供給のバランスにあります。流行や季節、芸能人の着用などで注目される柄は、多くの人が欲しがるため需要が高まります。

一方で、こうした人気柄は生産数が限られている場合も多く、希少性も価格を押し上げる要因となります。さらに、伝統的な技法や上質な素材を用いたものは品質も高く、資産価値が維持されやすいため、高値で取引される傾向があります。

人気刺繍

中国三大刺繍として有名なのが「スワトウ刺繍・相良刺繍・蘇州刺繍」です。

スワトウ刺繍・相良刺繍・蘇州刺繍の着物や帯が高く売れる理由は、その精緻な技術と芸術性にあります。これらの刺繍は、手作業で一針一針丁寧に仕上げられ、繊細で立体感のある美しい模様が特徴です。

また、職人の熟練した技術と長い製作時間が必要なため、希少価値も高まります。デザイン性や歴史的背景も評価され、コレクターや愛好家から高い需要が生まれているため、高値で取引されるのです。

着物の買取はがっかりなの?二束三文って本当!?

鑑定士

着物買取時、お客さまは金額にがっかりされる方も中にはいます。二束三文は正直否定はできません。がっかりされる理由や二束三文の理由をお伝えします。

がっかりされる理由

・需要の減少
・寸法や柄が合わない
・シミ・汚れ・管理状態
・作家物や有名産地以外は評価されにくい
・業者のコストや手間

需要の減少

現代のライフスタイルでは、着物を着る機会が減ってきています。成人式や結婚式など特別な場合を除き、日常的に着物を着る人は少数派です。そのため、中古の着物市場における需要が低く、買取価格も下がっています。

寸法や柄が合わない

着物は寸法が個人の体格に合わせて仕立てられるものが多いです。古い着物だと、今の標準体型から外れていたり、デザインが古臭く感じられたりすることが多いです。そのため、再販が難しく安価にしか取り扱われないケースが多いです。

シミ・汚れ・管理状態

着物はシミやカビ、虫食い、変色などが発生しやすく、状態劣化が激しい場合はさらに価値が大きく下がります。管理状態が悪いと、業者はクリーニングやリメイク費用も考慮して査定します。

作家物や有名産地以外は評価されにくい

有名な作家や老舗、産地(友禅、大島紬、結城紬など)の証紙付きの着物は高値が付きやすい一方、量産品や無名の着物、ウールやポリエステルなどはほとんど値段がつきません。

業者のコストや手間

買取業者は、買い取った着物を査定し、必要ならクリーニングし、仕分けし、売却先を探す必要があります。コストや労力がかかるため、その分買取価格も安く抑えられる傾向です。

プロが教える着物のリアルな買取相場

鑑定士

作家さんじゃない通常の着物のリアルな買取相場になります。私も実際査定する時の基準になります。

着物種類リアルな買取相場
小紋・紬(丈160㎝以下)10円~300円
小紋・紬(丈160㎝以上)100円~500円
留袖・色無地(丈160㎝以下)10円~300円
留袖・色無地(丈160㎝以上)100円~500円
付け下げ(丈160㎝以下)100円~300円
付け下げ(丈160㎝以上)500円~2000円
訪問着(丈160㎝以下)500円~800円
訪問着(丈160㎝以上)1,000円~3,000円
訪問着(人気作家)5,000円~数十万円
名古屋帯0円~300円
袋帯(年代もの)0円~300円
袋帯(現代もの)1,000円~3000円
袋帯(人気作家)3,000円~数万円
振袖(年代もの)300円~1,000円
振袖(現代もの)3,000円~10,000円

プロが教える着物買取できないもの

鑑定士

着物には買取できないものがあります。売却前に知っておきましょう。

スクロールできます
買取できないもの買取できない理由
羽織・道コート羽織を購入してまで、着物を着る方がいないため
襦袢肌着のため
七五三・子供用の着物子供には新品で着せてあげたいという方が多いため
喪服他の方が着た喪服は縁起が悪いと感じるため
ウール・ポリエステルの素材素材が安価のため
作り帯素材が安価のため
和装小物(帯揚げ・帯締め・草履など)中古の和装小物は需要がないため
汚れ・シミ・カビ需要がないため
丈が155㎝以下の物需要がないため
柄が古い需要がないため

着物買取では、汚れやシミ、カビがひどいものや、破れや虫食いなどダメージが大きい着物は買取できない場合があります。また、著しく色あせているものや、においが強く残っている着物も対象外となることが多いです。

さらに、喪服やポリエステル製の着物、オーダーメイドでサイズが極端に特殊なもの、不完全な帯や小物類なども買取できないケースがあります。買取を希望する場合は、事前に状態を確認することをおすすめします。

着物買取でよくあるトラブルは?

鑑定士

着物の査定すると、トラブル起きたりします。そこで私が実際経験した事やお客さんから聞いたトラブルをお伝えします。

着物買取でよくあるトラブル

・査定額が予想より大幅に低い
・着物を買い取らない。
・クーリングオフができないと言われる

査定額が予想より大幅に低い

HPページに高価買取って書いてあるのに査定額が予想より大幅に低いとたまに言われます。HP書いてある高価買取の着物は、未使用、人気作家さん、証紙付きのものが多く一般家庭ではなかなか見られないプレミアな着物を載せてる事が多いです。なのでHPを鵜呑みにして期待するのはおすすめできません。

着物を買い取らない

着物の買取を依頼したのに、着物を買い取らないで「貴金属ありませんか?」と言われる。という悪徳な業者が実際に存在します。

私もお客さんによく相談されます。「着物買取を依頼したのに、着物査定ができない人がきた」とさらに「貴金属があるか?」と高圧的な態度で怖かったとおっしゃっていました。

着物査定が出来ないのに、着物買取と広告を出してる業者を利用するのはやめましょう。

クーリングオフができないと言われる

出張買取の場合、法律上クーリングオフ(8日間)が適用されます。悪徳な業者の場合「クーリングオフできない」と嘘をつかれる場合があります。もし「クーリングオフできない」と言われたら法律違反になるのですぐに契約をやめましょう。

売却成立した後、お金を受け取る時にサインすると思います。しっかりクーリングオフが適用されるか確認することも重要です。

プロが教える着物売るときの注意点

鑑定士

プロが教える着物売却時の注意点をお伝えします。

着物を売るときの注意点

・期待はしない方が良い
・状態がよくても安い
・値段が付かない着物
・値段が付きにくい着物
・本人確認が必要

期待はしない方が良い

着物は購入時に高価なため、売る時も高く売れると思いがちですが、実際は「売りたい人が9割、買いたい人が1割」と需要と供給のバランスが崩れています。いくら良い品でも、欲しい人が少なければ価値は下がります。多くの方が売却時に期待しすぎてがっかりされるのが現状です。

状態がよくても安い

着物は未使用でしつけ糸が付いていても、柄が古い、または丈が短い場合は、買取価格が数百円程度になることがあります。

値段が付かない着物

着物にはすべて値段が付くわけではありません。「襦袢」「ウールやポリエステル素材の着物」「羽織・道行コート」「喪服」「子供服」「和装小物」、さらにシミ・汚れ・においがあるものは基本的に買取不可なのでご注意ください。

値段が付きにくい着物

着物にはさまざまな種類があり、比較的高値がつきやすいものと、そうでないものがあります。特に「小紋」「紬」「色無地」「留袖」「振袖」などは、値段がつきにくい着物に分類されます。

本人確認が必要

売却の際には本人確認が必要です。事前にマイナンバーカード、運転免許証、または健康保険証のいずれか1点をご用意ください。円滑に手続きを進めるため、忘れずにご準備をお願いします。

信頼できる着物買取業者を見極めるポイント

鑑定士

すべてを見極めるのは難しいと思いますが、私なりに信頼できる着物買取業者をまとめてみました。

信頼できる買取業者の見極め方

・口コミ・評判が良い
・金額のつけ方の説明はあるか?
・査定人が着物に詳しいか?
・運用歴は長いか?
・買取価格の比較
・クーリングオフやキャンセル対応
・無理な買取や強引な営業がない

口コミ・評判が良い

商品を売却する際は、買取業者の評判を事前に調べることが大切です。口コミやレビューから、実際に利用した人の体験談を確認することで、その業者の信頼度を把握できます。

金額のつけ方の説明はあるか?

査定する前や後に、どういった理由でこの金額を付けたか?など詳しい説明があるかが重要です。ざっくりまとめて○○円です。というまとめて金額を付ける業者は要注意です。

査定人が着物に詳しいか?

査定時に写真だけを本部へ送り、自分で査定を行わない担当者は、着物の知識が乏しい素人の可能性があります。写真のみで判断する査定員は信頼性に欠けるため、利用は控えた方が安心です。

運用歴は長いか?

近年、中古品市場への新規参入が相次ぎ、買取事業を手がける企業が増えています。しかし、査定経験が浅い担当者も見受けられ、真贋の判断が不十分な場合があります。中古品買取を検討する際は、10年以上の実績がある企業を選びましょう。

買取価格の比較

買取価格の妥当性を判断するには、複数業者から見積もりを取るのが重要です。特に、他社より極端に安い場合は信頼性に疑問があります。最低でも2社以上で比較検討しましょう。

クーリングオフやキャンセル対応

契約後のクーリングオフ制度や、キャンセルの可否・手数料について明記している業者は信頼できます。キャンセルになった場合など事前に確認する事をおすすめします。

無理な買取や強引な営業がない

しつこい勧誘や買取の押しつけがないか、電話など頻繁にないか?無理な勧誘する業者には注意が必要です。

着物の買取方法は3種類!おすすめはどれ?

3種類の買取方法

・店頭買取
・宅配買取
・出張買取
・プロおすすめ買取方法

店頭買取

鑑定士

着物を店舗に持ちこんで査定してもらう方法です。

店頭買取こんな方におすすめ

・すぐ現金化したい方
・宅配買取や出張買取に不安や抵抗がある
・品物が小さく手軽く持ち運べる方

宅配買取

鑑定士

着物を段ボールに詰め買取業者に送って買い取ってもらう方法です。

宅配買取こんな方におすすめ

・仕事や育児で忙しく家から出れない方
・地方の方・近くに買取店舗がない方
・高額で買い取ってほしい方
・高額商品を売りたい方(保険適用)
・出張買取に抵抗がある方

出張買取

鑑定士

家に買取業者を招き入れて買い取ってもらう方法です。

出張買取こんな方におすすめ

・着物・美術品や骨董品などある方
・数が多く運び出すのがしんどい方
・他の商材も色々見てほしい方
・近くに店舗がない方
・仕事や家事・育児で忙しい方

福ちゃん

\ 着物といえば!出張買取の福ちゃん/

プロおすすめは宅配買取

鑑定士

着物の量が少なければ宅配買取をおすすめします。

宅配買取は、査定額に満足できない場合でも、簡単にキャンセルができ、返送にかかる費用も業者側が負担してくれます。

一方で、店頭や出張買取では、店員の巧みな話術に乗せられてしまい「予想よりも低額で商品を手放してしまった」と後悔する事例が少なくありません。

宅配買取を利用すると、メールによるコミュニケーションが主となるため、直接対面での交渉時に感じるプレッシャーや不安から解放されます。

着物はかなり重いので15枚以下なら宅配買取をおすすめ!
15枚以上あるなら出張買取をおすすめします。

↓バイセルは宅配買取・出張買取にも対応

プロが教える高額になりやすい帯・着物の「人気作家」一覧

鑑定士

実際に買い取ってきた人気作家さんの買取相場をお伝えします。また年代や柄によって金額が違うので〇〇円~○○円と幅を持たせています。まだまだ素敵な作家さんがたくさんいますがほんの一部をご紹介します。

人気作家名代表作買取相場
久保田一竹辻が花染50,000円~200,000円
羽田登喜男友禅染(おしどり)35,000円~100,000円
北村武資羅・経錦、織物50,000円~200,000円
森口華弘友禅染15,000円~60,000円
志村ふくみ紬織15,000円~50,000円
城間栄順琉球紅型35,000円~100,000円
木村雨山小千谷縮12,000円~50,000円
龍村平蔵(龍村晋)西陣織5,000円~120,000円
斉藤三才三才調50,000円~200,000円
吉野一廉辻が花20,000円~80,000円
由水十久加賀友禅30,000円~100,000円

久保田一竹(くぼた いっちく)

久保田一竹(くぼた いっちく、1917年-2003年)は、日本の染色家であり、特に独自に復活・発展させた「辻ヶ花(つじがはな)」染技法の第一人者として知られています。

彼は幼少期から染織に興味を持ち、長年にわたり伝統的な技法の研究と復元に熱心に取り組みました。かつて一度途絶えたとされる室町時代の優雅な辻ヶ花染を、自らの手で現代に甦らせたことで高く評価されています。久保田一竹は自分だけの色彩「一竹辻ヶ花」と呼ばれる独特の色使いと、幻想的な文様表現を生み出し、多くの着物ファンや芸術愛好者を魅了しました。1989年には山梨県河口湖畔に「久保田一竹美術館」を開館し、自身の作品や収集品を後世に遺しています。彼の作品は国内外で高い評価を受けており、日本の伝統工芸と美術の分野に大きな功績を残した人物です。

羽田登喜男(はた ときお)

羽田登喜男(はだ ときお、1911年~2010年)は、日本を代表する友禅染めの人間国宝(重要無形文化財保持者)です。京都に生まれ、幼少の頃から染織の伝統に親しみました。

1930年代に羽田染工所を設立し、独自の技法と色彩感覚で新しい友禅の世界を切り拓きました。彼の作品は、写実的な自然描写と繊細な色使いに特徴があり、着物の枠を超えた芸術作品として国内外で高い評価を受けました。特に、伝統的な日本の美意識に基づきながらも、現代的な感性を取り入れたデザインは、多くの人々に感動を与えました。1971年には友禅染の技術で人間国宝に認定され、その後も文化勲章や紫綬褒章など数々の栄誉を受けています。晩年まで創作活動を続け、後進の育成や染織文化の発展にも尽力しました。羽田登喜男は、友禅染めに新しい息吹をもたらした革新者として、日本の伝統工芸の発展に大きく貢献した人物です。

北村武資(きたむら たけし)

北村武資(きたむら たけし)は、日本を代表する染織家であり、特に「羅(ら)」や「経錦(たてにしき)」といった伝統的な織物技法の継承者として知られています。

1935年に京都で生まれ、若い頃から織物に魅了され、独自の表現技法を追求してきました。北村は、ほぼ途絶えかけていた古代の織技法「羅」を独学で復興させ、繊細かつ格調高い作品を生み出しました。彼の作品は、伝統を守りながらも現代的な美意識を加えた独特のもので、多くの展覧会で高く評価されています。また、文化功労者や人間国宝(重要無形文化財保持者)にも認定され、日本の工芸界に多大な影響を与えました。北村武資は、生涯をかけて染織の可能性を追求し続け、その技と精神は、次世代の工芸家にも大きな影響を与えています。

森口華弘(もりぐち かこう)

森口華弘(もりぐち かこう、1909年 – 2008年)は、日本の染色工芸家であり、「友禅染」の人間国宝として知られる人物です。京都市生まれで、本名は森口邦彦。伝統的な手描き友禅の技法を受け継ぎつつ、独自の美意識と精密な技術力をもって現代的な表現を追求しました。

彼の友禅染は、緻密な模様、繊細な色彩、そして優雅なデザインが特徴であり、日本の伝統美を現代に昇華させたと評価されています。1955年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、その後も多くの作品を発表するとともに、後進の育成にも力を尽くしました。森口華弘の作品は、多くの展覧会や美術館で展示されており、国内外で高い評価を受けています。彼の業績は、息子で同じく染色作家の森口邦彦へと受け継がれ、日本の染織文化の発展に大きく寄与しました。

志村ふくみ(しむら ふくみ)

志村ふくみ(しむら ふくみ、1924年—)は、日本を代表する染織家・人間国宝です。滋賀県近江八幡市に生まれ、1955年ごろから織物の道に入りました。

草木染めの糸を用いて織る紬(つむぎ)に独自の美学を追求し、自然の色彩や移ろいを巧みに表現することに長けています。その作品は、深い色合いと繊細な表現力が高く評価され、1989年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。また、1990年には自宅工房「アトリエシムラ」を設立し、後進の指導にも尽力しています。志村ふくみは、染めや織りを単なる技術や工芸ではなく、「いのち」を織り込む行為と捉えています。また、随筆や講演も多く、日本の美や自然観について深い洞察を示しています。彼女の業績は日本の工芸文化の発展に大きく寄与し、多くの人々に感動を与え続けています。

城間栄順(しろま えいじゅん)

城間栄順(しろま えいじゅん)氏は、沖縄県出身の染色工芸家であり、特に「紅型(びんがた)」という沖縄伝統の染色技法の第一人者として広く知られています。

彼は1941年に那覇市で生まれ、戦後の沖縄復興期に紅型職人としての道を歩み始めました。伝統を守るだけでなく、時代や社会の変化に合わせて意匠や技術の革新にも積極的に取り組み、紅型の魅力や価値を高めてきました。また、若手後進の育成や伝統工芸全体の振興にも尽力し、重要無形文化財保持者(人間国宝)にも認定されています。作品には鮮やかな色彩と繊細な模様が特徴的で、沖縄の自然や歴史、文化を題材としたものが多く見られます。国内外で高い評価を受けており、沖縄と日本の伝統工芸を世界へ発信する存在として、その功績は非常に大きい人物です。

木村雨山(きむら うざん)

木村雨山(きむら うざん)は、日本の近代を代表する染織家であり、特に友禅染の分野で高い評価を受けた人物です。彼は1891年に京都で生まれ、幼い頃から伝統的な日本の美意識に親しみました

。木村雨山は着物や帯を中心に、故郷京都の自然や四季折々の風景をモチーフとした繊細で優雅な図案を創作し、多くの作品を手がけました。特にその色彩の美しさと、線の流麗さに特徴があり、友禅染の革新者と称されます。また、型染と手描き友禅の技法を融合させることで独自の技術を確立し、京都の染織界発展にも貢献しました。戦後は、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で後進の指導にも尽力し、多くの優れた染織作家を輩出しました。木村雨山は生涯を通して日本の伝統美を守りながらも、時代の感性に合わせた新しい着物を作り続けました。その作品は現在も高い評価を受け、日本文化に大きな足跡を残しています。

初代龍村平蔵(へいぞう) 2代目龍村晋(しん)

龍村平蔵(たつむら へいぞう)は、明治から昭和にかけて活躍した日本の染織家・実業家であり、近代日本における織物芸術の礎を築いた重要な人物です。京都西陣で生まれ、伝統的な織物技術と意匠に革新的な工夫を加え、「龍村美術織物」を創業しました。彼は西陣織だけでなく、正倉院裂など古代裂の復元や、新しい染色技術の開発にも取り組み、美術織物の分野を飛躍的に発展させました。皇室や寺院の装束、緞帳、能装束など多様な作品を手がけ、その高い芸術性と技術は国内外で高く評価されました。

龍村晋(たつむら すすむ)は、龍村平蔵の息子または後継者として、「龍村美術織物」の伝統を受け継ぎ、さらなる技術革新と意匠の発展に尽力した人物です。彼もまた織物芸術の発展に貢献し、伝統と現代性の融合を目指しました。龍村家は代々、卓越した技術と美意識を持つ織物作家を輩出しており、日本の美術工芸史において重要な役割を果たしています。

斉藤三才(さいとう さんさい)

斉藤三才(さいとう さんさい)は、日本の伝統的な着物文化を現代に伝える着物作家・デザイナーとして知られています。特に大正から昭和初期にかけて活動し、独自の感性と高度な技術で、従来の枠にとらわれない斬新なデザインの着物を世に送り出しました。

彼の作品は、色彩や模様の美しさだけでなく、素材選びや染色技法にもこだわりが感じられます。斉藤三才が手がけた着物は、芸術的価値が高く、多くのファンやコレクターから高く評価されています。また、現代のファッション界にも大きな影響を与え、着物の新しい可能性を切り開きました。現在も斉藤三才の名は、伝統と革新を融合させた着物作りの象徴として語り継がれています。伝統工芸を守りつつ、時代に合った新しいスタイルを提案したその功績は、今なお多くの人々に支持されています。

吉野一廉(よしの ひとかど)

吉野一廉(よしの いちらん)は、日本の伝統工芸の分野で知られる着物作家です。特に彼は、日本の美意識と現代的な感性を融合させた独自の染色技法とデザインで高く評価されています。

京都を拠点に活動しており、着物だけでなく帯や小物など、幅広いアイテムを手掛けています。吉野一廉の作品は、伝統的な草花や風景をモチーフにしながらも、色使いや構図に新しさが感じられる点が特徴です。展覧会や個展も定期的に開催され、その度に多くの着物愛好家や芸術関係者の注目を集めています。また、技術の継承にも熱心で、若い職人の育成や着物文化の普及にも力を入れており、伝統工芸の未来を見据えた活動が評価されています。吉野一廉は、日本の着物界を代表する現代作家の一人として、国内外で高い評価を受けている人物です。

由水十久(ゆうすい とく)

由水十久(ゆうすい とく)は、20世紀から21世紀初頭にかけて活躍した日本の染織家・着物作家です。京都を拠点に活動し、伝統的な友禅技法を用いながらも、独自の現代的な感性を取り入れた作品を数多く手掛けました。

特に草花や自然をモチーフにした繊細なデザインと、優雅な色彩感覚が特徴で、その美しい着物や帯は多くの愛好家から高い評価を受けています。「美は心にあり」という理念のもと、単なる衣服としてだけでなく、芸術作品としての着物づくりを追求しました。また、伝統技法の継承にも力を注ぎ、後進の指導や展示会の開催、著書の執筆などを通じて、日本の染色文化の発展にも大きく貢献しました。由水十久の作品は、国内外の美術館やコレクターにも収蔵され、その独自の芸術性は今なお高く評価されています。

プロが教える高額になりやすい帯・着物の「メーカー」一覧

鑑定士

実際に買い取ってきた帯・着物の人気メーカー買取相場をお伝えします。また柄や年代によって金額が違ってきます。まだまだ素敵なメーカーがありますが一部のみご紹介します。

人気メーカー買取相場
龍村美術織物3,000円~50,000円
誉田屋源兵衛10,000円~30,000円
佐波理30,000円~80,000円
河合美術織物5,000円~30,000円
箔屋清兵衛30,000円~120,000円
川島織物10,000円~50,000円
白綾苑大庭20,000円~100,000円
山口美術織物10,000円~50,000円
千總50,000円~200,000円

龍村美術織物(たつむらびじゅつおりもの)

龍村美術織物(たつむらびじゅつおりもの)は、日本を代表する伝統的な織物メーカーです。明治時代に創業され、京都を拠点に活動しています。

最大の特徴は、古代から伝わる技法と最新の美意識を融合させた高い技術力と芸術性です。歴史的な文様や色彩を現代に蘇らせるデザインが多く、通称「龍村の帯」と呼ばれる帯や着物は、格式の高い場面でも選ばれることが多いです。特に帯の制作に力を入れており、なかでも錦織や綴織など、手間と時間を惜しまない手織りの技法が光ります。その美しさは美術品の域に達し、多くの文化人や著名人にも愛用されています。

また、着物や帯だけでなく、茶道具やタペストリーなどの美術工芸品も製作しており、日本国内外の展覧会にも出品するなど、芸術性の高さが評価されています。伝統を守りつつも革新的なデザインを追求し、時代を超えて愛される龍村美術織物は、日本文化の粋を体現する存在です。

誉田屋源兵衛(こんだやげんべい)

誉田屋源兵衛(こんだやげんべえ)は、京都を拠点とする老舗の呉服商で、江戸時代中期の享保年間(約280年前)に創業したと伝えられています。

その長い歴史と伝統に裏打ちされた技術力で、着物や帯を中心に高品質な和装品を製作・販売しています。誉田屋源兵衛の最大の特徴は、伝統的な染織技法を守りつつも、現代的な感性を取り入れた独自の作品づくりです。特に「糸染め」や「織り」の技術に優れ、熟練した職人による手作業によって生み出される着物や帯は、美しさや格式の高さで知られています。また、独創的なデザインや色彩を取り入れることで、古典的ながらも新しさを感じさせる商品も多く、多くの着物愛好家や芸術家から高い評価を得ています。格式ある伝統行事や舞台衣装としても用いられることが多く、日本の伝統文化を現代に受け継ぐ代表的な存在です。

佐波理綴(さはり)

佐波理綴(さはりつづれ)は、日本の伝統的な織物技法の一つで、特に高級な帯や着物の制作に用いられています。その特徴は、緻密な織りと繊細な文様表現にあります。

佐波理綴は、経糸と緯糸を丁寧に手作業で織り込むことで、上品な光沢と立体感のある柄を生み出します。また、「佐波理(さはり)」とは金属の一種である青銅の古称でもあり、佐波理綴が持つ独特の艶やかな輝きもそこに由来しています。この織物は、伝統的な染色法や金銀糸を用いているため、格式高い場面や儀式などで用いられることが多いです。現在でも佐波理綴は、帯や着物、さらに工芸品やインテリア小物など多様な形で制作されています。熟練した職人が一織り一織り心を込めて作るため、非常に高価でありながらも、その美しさから多くの人々に愛され続けています。佐波理綴は、日本の高い伝統技術と芸術性を象徴する織物の一つと言えるでしょう。

河合美術織物(かわいびじゅつおりもの)

河合美術織物(かわいびじゅつおりもの)は、京都に本社を置く老舗の織物メーカーです。創業以来、伝統的な技術と独自の美意識を融合させた高級な着物や帯の製作で知られています。

特徴としては、極細の糸を用いた精緻な織りや、雅やかな色使い、意匠の美しさが挙げられます。特に西陣織を中心とした高級帯は、全国の愛好家や着物ファンから高い評価を受けており、格式ある場面や式典でも着用されています。職人たちが熟練の技で一つひとつ丁寧に仕上げており、季節や行事、時代の趣に合わせた多彩なデザインが魅力です。また、伝統を守るだけでなく、新しい感覚を取り入れたデザインにも挑戦しており、現代のライフスタイルにも合う商品開発が行われています。河合美術織物は、歴史と革新が調和した高品質な着物・帯づくりで、今も多くの人々に愛され続けているメーカーです。

箔屋清兵衛(はくやせいべい)

箔屋清兵衛(はくやせいべえ)は、京都に拠点を構える伝統的な箔細工の老舗です。その歴史は江戸時代中期にまでさかのぼり、代々受け継がれてきた技と美意識が息づいています。

主に金箔・銀箔を用いた繊細で高雅な意匠が特徴で、上質な素材と熟練の職人技によって、一点一点手作業で制作されます。箔屋清兵衛は、着物や帯の制作にも定評があり、とくに西陣織の帯や訪問着、留袖などの和装に豪華な箔加工を施し、日本の伝統美を現代に伝え続けています。その作品は、見た目の美しさだけでなく、長く愛用できる耐久性や、時を経ても色褪せにくい上質さも大きな魅力です。伝統の中にも新しい感覚を取り入れたデザインが評価され、多くの愛好家や着物通から支持を得ています。以上のように、箔屋清兵衛は、確かな技術と気品ある意匠を誇る、着物・帯制作を手掛ける名門として知られています。

川島織物(かわしまおりもの)

川島織物(かわしまおりもの)は、京都に本社を置く老舗の織物メーカーであり、日本の伝統的な織物技術を継承し続けています。

創業は1843年と非常に歴史が深く、長い年月をかけて独自の技術と美意識を発展させてきました。最大の特徴は、細部にまでこだわった高い技術力と、伝統を守りつつも現代の感覚を取り入れた斬新なデザインにあります。特に西陣織の分野で高い評価を受けており、着物や帯の製作はもちろん、皇室や神社仏閣の調度品、能装束、インテリア用の織物など幅広い分野で作品を提供しています。着物や帯の製作では、上質な絹糸を使い、手織りや高級織機を用いて緻密な模様や鮮やかな色彩を表現しています。また、伝統技法に最新技術を融合させることで、新たな表現の可能性も追求しています。川島織物は、日本の伝統文化を未来に伝える重要な存在として、国内外から高い信頼と評価を受けています。

白綾苑大庭(はくりょうえんおおば)

白綾苑大庭(はくりょうえんおおば)は、京都を拠点とする老舗の染織工房であり、主に高級着物や帯の製作で知られています。

創業は昭和初期にさかのぼり、代々受け継がれてきた伝統技法と独自の審美眼で、多くの愛好家や茶人、舞妓、芸妓たちから支持されています。特に、上品で繊細な色遣いと緻密な手描き友禅が特徴で、落ち着いた中にも華やかさを感じさせる独特のデザインが魅力です。また、白綾苑大庭は帯の製作にも力を入れており、袋帯や名古屋帯など幅広い種類を手掛けています。帯には金銀糸や絞り、刺繍などの技法を惜しみなく用い、美しく格調高い仕上がりを実現しています。品質へのこだわりが強く、生地選びから染色、加工まで一貫して工房で行っているため、着物や帯はどれも上質で長く愛用できる逸品です。格式高い場面や特別な日にもふさわしい、正統派のきものづくりに定評があります。

山口美術織物(やまぐちびじゅつおりもの)

山口美術織物は、京都を拠点とする伝統的な織物メーカーであり、特に高級着物や帯の製作で高い評価を受けています。

創業以来、卓越した技術と芸術性を追求し、熟練した職人の手による繊細な作業を大切にしています。特徴としては、古典と現代を調和させた独自のデザインや、上質な絹素材の使用、さらに染色や織りの技術の高さが挙げられます。山口美術織物が手がける着物や帯は、格式ある場にふさわしい品格と華やかさを兼ね備えており、多くの着物愛好家や専門家から支持を集めています。また、伝統の技を守りながらも現代的な感覚も積極的に取り入れており、時代に合わせた新しい価値を提供してきました。特に帯の種類が豊富で、訪問着、留袖、振袖など、さまざまな着物に合わせられる多彩なデザインが魅力です。山口美術織物は、着物文化の継承と発展に大きく貢献し続ける存在として知られています。

千總(ちそう)

千總(ちそう)は、京都に本店を構える日本を代表する老舗の染織メーカーです。その歴史はなんと室町時代にまで遡り、創業は約460年以上前とされています。

千總の最大の特徴は、伝統を受け継ぎながらも時代の感覚を取り入れた、上品で格調高い意匠(デザイン)にあります。特に友禅染めの技術に長けており、華やかでありながら上品な色使いと、繊細な模様が特徴的です。また、熟練した職人による手仕事によって、一点一点丁寧に仕立てられています。千總は主に高級な振袖や訪問着、留袖などの着物を中心に製作していますが、帯の製作も手掛けており、着物と帯が調和するような美しいデザインを提供しています。格式のある儀式やお祝いの場にふさわしい着物を求める方々から厚く信頼されており、日本国内はもとより、海外からも高い評価を受けています。

プロが教える高額になりやすい紬(証紙付)

鑑定士

紬は証紙があるかないかで買取金額に雲泥の差がでます。これからご紹介する紬またこちらの証紙があれば高額になる可能性があります。

紬の種類産地買取相場
久米島紬沖縄県30,000円~50,000円
竹富ミンサー沖縄県30,000円~60,000円
琉球かすり沖縄県20,000円~50,000円
芭蕉布沖縄県30,000円~50,000円
八重山上布沖縄県20,000円~50,000円
首里織沖縄県30,000円~50,000円
知花花織沖縄県20,000円~50,000円
与那国伝統織物沖縄県10,000円~50,000円
赤城紬群馬県10,000円~30,000円
博多織福岡県10,000円~20,000円
黄八丈東京都30,000円~50,000円
大島紬 12マルキ鹿児島県100,000円~300,000円
大島紬 15マルキ鹿児島県100,000円~300,000円
置賜紬山形県10,000円~30,000円
結城紬茨城県30,000円~50,000円
今幡部(結城紬)茨城県30,000円~50,000円
小千谷紬新潟県10,000円~30,000円
塩沢紬新潟県20,000円~50,000円
本塩沢新潟県20,000円~50,000円

久米島紬(沖縄県)

久米島紬(くめじまつむぎ)は、沖縄県の久米島で作られる伝統的な絹織物です。その最大の特徴は、すべての工程を手作業で行うことにあります。

糸紡ぎから染色、織りまで島の職人たちが一貫して手がけており、特に染色には島で採れる植物や泥を利用した天然染料を使用しています。これにより、優しい色合いと温かみのある風合いが生まれます。デザインは細かな縞や絣模様が多く、落ち着いた中にも趣を感じさせるものです。久米島紬は主に着物や帯の素材として使用され、特に普段使いの着物として重宝されています。肌触りが良く、通気性や吸湿性にも優れているため、沖縄の気候にも適しています。その渋い美しさと丈夫さから長持ちし、代々受け継がれることも多い織物です。昭和53年には国の重要無形文化財にも指定されています。

竹富ミンサー(沖縄県)

竹富ミンサーは、沖縄県八重山諸島の竹富島に伝わる伝統的な織物「ミンサー織」の一つで、その特徴的な柄と技法で知られています。

ミンサー織の最大の特徴は、「五つ」と「四つ」の絣(かすり)模様が交互に配される独特のデザインで、これは「いつ(五つ)の世(四つ)までも変わらぬ愛」という意味が込められており、かつては結婚や長寿の祝い品として贈られてきました。竹富ミンサーは主に、丈夫で使いやすい帯(特に半幅帯)として作られるほか、小物やタペストリーにも応用されています。高温多湿な沖縄の気候でも快適に着用できる綿素材が使われ、手織りならではの温かみや素朴さが感じられるのも魅力です。近年では、伝統的な技法を守りながらも、新しい色彩やデザインを取り入れた着物や帯が制作されることも増えており、竹富島の織工たちによるミンサー織は、地域の文化として受け継がれるとともに、多くの人々に愛されています。

琉球かすり(沖縄県)

琉球かすりは、沖縄県を代表する伝統的な織物のひとつで、その特徴は独特の絣(かすり)模様にあります。絣とは、糸の段階であらかじめ模様になる部分を防染し、織り上げたときに図柄が浮かび上がる技法です。

琉球かすりの場合、素朴ながらも明るい色合いと幾何学的な柄が多く使われており、例えば魚や船、花、波など沖縄らしい自然や生活に根ざしたモチーフが多いことが特徴です。また、軽やかで通気性が良いことから、沖縄の温暖な気候にも適しています。琉球かすりは主に着物や帯に仕立てられています。女性用・男性用ともに作られており、日常着から礼装まで幅広く利用されています。伝統の技術を今に伝える職人の手による工芸品として高く評価されており、その美しい色彩と独特の風合いは、全国的にも人気があります。琉球かすりの着物や帯を身にまとうことで、沖縄の豊かな文化と歴史を感じることができるでしょう。

芭蕉布(沖縄県)

芭蕉布は、沖縄県を中心に古くから作られている伝統的な織物です。その大きな特徴は、糸の原料として「糸芭蕉(バショウ)」という植物の繊維が使われている点にあります。

芭蕉布は通気性や吸湿性に優れており、非常に軽くて涼しいため、特に夏用の着物として親しまれています。見た目としては、自然素材ならではの光沢と独特の風合いが魅力で、表面には細かな節(ふし)があり、素朴で上品な美しさを醸し出しています。

また、芭蕉布は染色も工夫されており、植物染料などを使った落ち着いた色合いのものが多いです。従来から着物や帯の材料として使われており、現在も夏用の単衣(ひとえ)着物や帯が作られています。特に芭蕉布の帯は涼しさや通気性が求められる季節に人気が高く、伝統工芸品として非常に高い評価を受けています。芭蕉布は沖縄の文化と自然の恵みを象徴する織物で、今なお職人たちによってその技が受け継がれ続けています。

八重山上布(沖縄県)

八重山上布(やえやまじょうふ)は、沖縄県八重山諸島で伝統的に織られている高級織物です。その最大の特徴は、苧麻(チョマ)と呼ばれる天然の麻繊維を手作業で細かく糸にして使用している点にあります。

苧麻は通気性が良く、軽やかで涼しげな風合いを持つため、八重山上布も夏用の着物として古くから愛されています。糸づくりから染色、織りまでの全ての工程が手作業で行われており、特に絣(かすり)と呼ばれる複雑な模様と鮮やかな色合いは、職人の高い技術の証です。着物はもちろん、帯地としても八重山上布は重宝され、その軽さと涼しさから夏の和装に最適です。県指定無形文化財にも登録されており、伝統技術を守りながら現代的なデザインにも挑戦している点も魅力です。八重山上布は、見た目の美しさだけでなく、手仕事ならではの温もりを感じることができる、非常に価値の高い織物です。

首里織(沖縄県)

首里織(しゅりおり)は、沖縄県那覇市首里地区を中心に伝承されてきた伝統的な織物で、約500年の歴史を誇ります。その特徴は多彩で、糸の組み合わせや色彩、模様に沖縄独特の美意識と技法が息づいていることが挙げられます。

首里織は、「花織(はなおり)」「道屯織(どうとんおり)」「ミンサー」「カスリ」など複数の技法があり、それぞれに異なる模様や織り方があります。色使いは鮮やかで上品なものが多く、紅型や琉球王朝の格式高い文化とも深く関わっています。

現在も首里織は、手織りによって丁寧に制作されており、主に高級な着物や帯に使われています。特に、女性の丸帯や袋帯に多く用いられ、その繊細かつ華やかな模様は格式ある場で重宝されています。しなやかな風合いと通気性の良さ、そして光沢がありながらもしっかりとした織りの美しさが高く評価されています。伝統技術を受け継ぎつつ、現代のライフスタイルに合った新しい商品づくりにも力を入れており、首里織は沖縄を代表する伝統工芸品として今日も愛されています。

知花花織(沖縄県)

知花花織(ちばなはなおり)は、沖縄県の伝統的な織物の一つです。「花織」とは、色糸を使って花のような模様を浮き上がらせる、装飾性の高い織物技法のことを指します。

特に知花花織は、沖縄本島中部の知花地域を中心に発展し、細かな幾何学模様と色彩豊かな文様が特徴です。織りの技法には手間がかかり、たて糸とよこ糸で複雑な模様を表現します。知花花織は、もともと王族や士族の衣装として珍重されましたが、現在は一般にも広く親しまれ、着物や帯、小物などさまざまな製品が作られています。特に帯として用いられることが多く、伝統的な着物と組み合わせることで、華やかで個性的な装いが楽しめます。その美しさと希少性から、高級な和装品としても人気です。現代では、伝統技術を守りつつ新しいデザインにも挑戦する作家が増えており、知花花織は沖縄の文化や歴史を伝える織物として高く評価されています。

与那国伝統織物(沖縄県)

与那国伝統織物は、沖縄県与那国島で受け継がれてきた伝統的な織物です。その最大の特徴は、琉球王朝時代から伝わる独自の技法と、自然由来の染料を用いた鮮やかな色彩にあります。

特に「与那国花織」や「与那国織」と呼ばれる織物は、精巧な幾何学模様や花紋様が織り込まれていることが特徴です。また、与那国伝統織物は、糸を手で紡ぎ、手織り機で丁寧に織るため、しなやかで丈夫な仕上がりとなります。

これらの伝統織物は、主に着物や帯として用いられています。与那国花織の着物や帯は、希少価値が高く、現代でもフォーマルな場や特別な行事で着用されることが多いです。近年では、伝統を守りながらも新しいデザインの小物やインテリア用品なども作られており、与那国織の魅力が広がっています。そのため、与那国伝統織物は、美しさと実用性を兼ね備えた沖縄を代表する伝統工芸品のひとつとして高く評価されています。

赤城紬(群馬県)

赤城紬(あかぎつむぎ)は、群馬県を中心に生産されている日本の代表的な紬織物です。その大きな特徴は、赤城山麓の豊かな自然が育んだ上質な繭と、手作業による伝統的な技法にあります。

糸は生糸や真綿糸が使われ、素朴で温かみのある風合いが生まれます。また、渋みのある落ち着いた色合いや、細やかな縞や格子など、シンプルながらも上品な模様が特徴です。赤城紬は軽やかで柔らかく、着心地がよいだけでなく、丈夫なため日常着としても重宝されてきました。そのため、着物だけでなく、帯や小物などにも幅広く用いられています。近年では、伝統の技法を守りつつ、現代的なデザインを取り入れた赤城紬の製品も増えています。使い込むほどに独特の趣が増すのも魅力のひとつで、長く愛用できる織物です。

博多織(福岡県)

博多織は、福岡県福岡市博多地区を中心に生産される伝統的な絹織物です。その歴史は約770年以上ともいわれ、中国から伝わった技法をもとに発展してきました。

最大の特徴は、糸の本数が多く密度が高いため、丈夫で張りがあり、手触りがしっかりとしていることです。中でも、縦糸を高密度に並べて織り上げる「平織り」は、滑らかな光沢と独特の風合いを生み出します。また、「献上柄」と呼ばれる伝統的な模様が有名で、厄除けや繁栄の意味が込められています。

博多織は主に帯をはじめ、着物や小物類までさまざまな製品が作られています。特に、「博多帯」はその締めやすさと型崩れしにくい性質から、多くの着物愛好家に愛用されています。丈夫で美しい博多織は、格式ある席にもふさわしいものとされ、世代を超えて受け継がれています。伝統の技を守りつつも、現代のデザインを取り入れることで、今も進化し続けています。

黄八丈(東京)

黄八丈(きはちじょう)は、東京都八丈島で古くから織られてきた伝統的な絹織物です。その最大の特徴は、鮮やかな黄色、深い茶色、そして黒の三色使いにあります。

黄色は島特産の「八丈刈安」という植物、茶色は椎の樹皮、黒はタブノキの樹皮など、すべて天然染料を使い、島に自生する植物で丁寧に染め上げられています。染めと織りの技術は江戸時代から伝わり、細くつややかな生糸で織られるため、しなやかで軽い手触りが特徴です。

黄八丈はその美しい発色と伝統技術から、主に高級な着物や帯として用いられます。黄色の鮮やかさと縦縞や格子などの柄が映えるため、晴れやかな場にふさわしい装いとされてきました。現在も八丈島の織元で一反一反手作りされており、伝統工芸品として高い評価を受けています。また、軽く通気性にも優れているため、単衣や裏地のない夏着物としても人気があります。黄八丈の着物や帯は、日本の伝統美を代表する逸品となっています。

大島紬 12マルキ(鹿児島県)

大島紬の「12マルキ」は、絣の細かさと手間のかかる織り方が特徴の、極めて上質な織物です。12マルキとは、一寸の幅に12本という、非常に細かい絣糸が整然と並ぶことを指し、繊細で緻密な文様を表現できます。この高い技術力を要するため、製作には多くの時間と労力を必要とします。

また、光沢のある糸と独特のしなやかな風合いも大きな魅力です。12マルキ大島紬は、主に着物や帯として仕立てられており、とりわけ格式高い場や特別な日の装いに選ばれています。その美しさと希少性から、大島紬の中でも特に価値が高いとされています。絵画のようなデザインや緻密な模様は、まさに職人技の結晶です。大島紬の12マルキで作られた着物や帯は、着る人に品格と個性を与え、長く愛用できる逸品です。

大島紬 15マルキ(鹿児島県)

大島紬の15マルキは、非常に細かく緻密な織りが特徴の高級絹織物です。「マルキ」とはタテ糸とヨコ糸が交差する一平方寸あたりの糸本数を示しており、数字が大きいほど糸が細く、織りがきめ細やかになります。一般的な大島紬は7マルキや9マルキが多いですが、15マルキとなると極細の絹糸を使用し、熟練した職人が手間と時間を惜しまず織り上げるため、文様の精巧さやなめらかな風合いが際立ちます。

そのため、希少価値が高く、格式ある場にもふさわしい格調高い仕上がりになります。15マルキの大島紬は主に着物として仕立てられることが多いですが、ごく一部では帯としても用いられることがあります。織りの密度が高いため、文様も細かく美しく、まるで絵画のような芸術性を持っています。近年では職人の高齢化や生産量の減少により、大変貴重な逸品となっています。

飯田紬(長野県)

飯田紬(いいだつむぎ)は、長野県飯田市を中心に生産されている伝統的な絹織物です。江戸時代から続く歴史があり、現在でもその技と美しさが高く評価されています。

飯田紬の最大の特徴は、手作業による糸染めと織りの技法にあります。国産の繭から取った絹糸を用い、草木染めなどの自然素材を生かして染色されるため、やわらかく温かみのある色合いが生まれます。また、多様な織り模様や縞、格子柄が特徴的で、しっとりとした質感と軽やかな着心地も魅力です。

飯田紬は、着物だけでなく帯の製作も行っています。特に無地や縞柄のきものは日常着として重宝されるだけでなく、帯に仕立てられることでシンプルながら上品な装いを演出します。近年では現代ファッションとの融合を図り、スカーフやバッグなど小物も作られていますが、伝統的な着物や帯は根強い人気があります。飯田紬は、上質な絹独特の光沢と手仕事によるぬくもりで、着る人の魅力を引き立てる逸品です。

置賜紬(山形県)

置賜紬(おきたまつむぎ)は、山形県の置賜地方で生産される伝統的な絹織物です。その最大の特徴は、絣(かすり)や縞(しま)、無地など多彩な織り柄と、柔らかな風合いを併せ持っている点です。

手織りにこだわる生産者が多く、昭和51年には国の伝統的工芸品にも指定されました。糸づくりから染色、織りまで多くの工程を手作業で丁寧に進められているため、一点ごとに異なる美しさや温かみがあります。また、置賜紬は特に落ち着いた色合いが多く、普段着としての気取らないおしゃれを楽しむのに適しています。着物はもちろん、帯の生産も盛んで、繊細な模様や風合いが和服愛好者の間で高い評価を受けています。丈夫で通気性が良く、長時間着ても疲れにくいのも特徴です。長い歴史と職人の技が詰まった置賜紬は、今でも多くの人に愛され続けています。

結城紬(茨城県)

結城紬(ゆうきつむぎ)は、日本の伝統的な絹織物で、特に茨城県結城市や栃木県小山市周辺で生産されています。その最大の特徴は、手紡ぎの糸を用い、手織りで仕上げるという工程にあります。

細かな絣模様やシンプルな無地のものまで多様なデザインがあり、軽くて丈夫、そしてしなやかな風合いを持っています。また、使うほどに肌になじみ、独特の光沢と温かみのある質感が生まれるのも魅力です。結城紬は着物用の反物として広く知られており、上質な普段着からフォーマルな装いまで幅広く用いられています。また、帯も作られ、着物と同じく手仕事ならではの風合いが人気です。繊細な技術と長い伝統を誇り、1956年には国の重要無形文化財、2010年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されています。結城紬は、歴史とともに今なお多くの人に愛されている、日本を代表する織物です。

今幡部(茨城県)

『今幡部』は、結城・小倉が手がける新しい紬ブランドです。結城紬といえば、誰もが憧れる最高級の織物ですが、その高級感ゆえに手に届きづらいイメージがあります。

『今幡部』は若い世代にも着てほしいとの想いから、本場結城紬に近い品質と風合いを追求。厳選した真綿を使い、伝統を受け継ぎつつも新しい価値を提案します。ブランド名は、結城紬の原形「長幡部」にちなみ、「今を大切に」「長い幡を織る」「部民」という意味を込めています。また、夏向けにはシャリ感と清涼感のある「結城縮」を、盛夏用には麻糸との交織り生地も展開。男性用の軽量な角帯や兵児帯、染帯、動きやすく暖かな袴なども充実しています。季節や性別を問わず、結城の魅力をより多くの方にお届けします。

小千谷紬(新潟県)

小千谷紬(おぢやつむぎ)は、新潟県小千谷市を中心に作られている絹織物で、日本を代表する伝統的な紬の一つです。その最大の特徴は、手紡ぎ糸を使用し、丁寧に丹念に織り上げられるため、肌触りが柔らかく、丈夫で長持ちする点です。独自の「越後上布」の技法を活かしながら、落ち着いた色味や素朴で温かみのある風合いが人気です。織り柄には、縞(しま)や格子(こうし)模様が多く見られ、普段着としても上品さを保ちつつ、洋服にも合うデザインもあります。

また、小千谷紬は帯や着物の両方を製作しています。着物としては、普段着やカジュアルな場で利用されることが多く、しっとりとした着心地が魅力です。帯に仕立てられる場合もあり、素朴で洗練された雰囲気は、さまざまな着物と相性が良いと評判です。伝統を守りつつも、現代的なセンスを取り入れた商品も多く、幅広い世代から支持されています。

塩沢紬(新潟県)

塩沢紬(しおざわつむぎ)は、新潟県南魚沼市塩沢地区を中心に織られる伝統的な絹織物です。その最大の特徴は、しなやかで軽やかな風合いと、さらりとした着心地にあります。絹糸を用いながらも、独特のシャリ感と、細かなシボ(しわ状の凹凸)が生まれるのが特徴です。

絣(かすり)模様と呼ばれる幾何学的な柄がよく用いられ、シンプルで上品なデザインが多いのも魅力です。また、塩沢紬は非常に緻密な手しごとを必要とし、その丈夫さと軽さから、長く愛用できる着物として高く評価されています。

塩沢紬は主に着物や帯として作られています。着物の場合、普段着やおしゃれ着として、控えめながらも際立つ上質さが魅力です。また、帯としてもその特徴は活かされ、独特の絣模様や落ち着いた色使いが、さまざまな着物に合わせやすいと好評です。現在でも伝統技術を守りながら、職人の手によって一反一反ていねいに織り上げられています。

本塩沢(新潟県)

本塩沢と塩沢紬は、新潟県南魚沼市塩沢地区で生産される伝統的な織物ですが、それぞれに特徴があります。本塩沢は、経糸と緯糸の両方に撚りをかけた「強撚糸(きょうねんし)」を用い、さらりとした手触りやシャリ感、独特の光沢が特徴です。主にシンプルな絣(かすり)模様や縞模様が多く、夏の着物として人気があります。

一方、塩沢紬は、真綿から紡いだ糸を使い、柔らかく温かみのある風合いが特徴です。こちらも絣や縞模様のデザインが多く、普段使いの着物に好まれます。帯や着物はどちらの織物でも作られており、本塩沢や塩沢紬のきものや帯は全国的に高く評価されています。双方ともにシンプルながらも上質な美しさがあり、日本の伝統的な和装文化を支えています。

牛首紬(石川県)

牛首紬(うしくびつむぎ)は、石川県白山市旧牛首村を中心に生産されてきた日本の伝統的な絹織物です。その最大の特徴は、繊細ながらも非常に丈夫でしなやかなことです。

これは、通常繭2個分の糸を手作業でつむいで1本の糸にする「手つむぎ」の工程を用いることで生まれます。また、節(ふし)と呼ばれる独特の糸の節目が表面に表れ、独特の風合いや光沢を持っています。このため、使い込むほど肌になじみ、美しい艶が増していきます。

牛首紬は、着物と帯の両方が作られています。特に、上品で落ち着いた色合いや模様が多く、普段着やおしゃれ着としても人気があります。帯についても同様に、丈夫さと独特の風合いから高く評価されています。また、手作業ゆえに生産量が少なく希少価値が高い点も特徴です。牛首紬は伝統工芸品に指定されており、一点一点に職人の技が光る高級品と言えるでしょう。

よくある質問

状態が悪い着物でも買取してもらえますか?

着物は汚れ・シミ・においがあるものはお値段がつきません。

宅配キッドはなんですか?

ダンボール・買取依頼書・佐川急便もしくはヤマト運輸の着払い用伝票が一般的です。

どのようにして着物を送ればいいですか?

宅配買取サービスを利用する際には、段ボールの準備方法を選べます。自分で用意することもできますし、買取業者が提供する選択肢もあります。各業者によって異なりますが基本的にはヤマト運輸や佐川急便が指定された日時に自宅まで荷物を引き取りに来てくれるため手間もかかりません。

また段ボールの代金や発送手数料は一切かからず、完全に無料で利用可能です。

査定にはどのくらい時間がかかりますか?

着物を売却する際に宅配査定サービスを活用すると、通常は商品の到着から3日以内に査定結果を受け取ることができます。中には、迅速な対応を提供する業者もあり、商品の到着当日に結果を知らせてくれるケースもあります。

買取金額の支払い方法は?

宅配買取サービスを利用する際、支払いは通常、銀行口座への振込によって行われます。一方、実際の店舗での買取や出張買取の場合には、その場で現金を手渡されることが一般的です

未使用の着物は高く売れますか?

着物業界では未使用でもお客様の期待以上の金額にならないのが現状です。

値段に納得いかない場合キャンセル可能ですか?

もちろんキャンセルも可能です。返送料は業者によってことなりますが9割以上の業者は返送料も負担してくれます。

まとめ

いかがでしたか?

実際に着物を査定に出し高価買取順にランキングにしてみました。その結果グッドディールがダントツに高いとわかりました。

私自身も着物査定に携わっていますが、業界1着物の買取はグッドディールが高いと断言できます。

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あなたの着物もしくは亡くなった母が大切にしてた着物が少しでも高値で売れる事を祈っています。

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